2009年秋・近況     トップページに戻る

9月30日(水)
昨日、我孫子の住宅街を歩いていたら、キンモクセイの香りがしてきたので、フラフラとさまよっていたら、庭先で咲いているのを見つけました。去年は10月2日が初めてだったから、まあ今年も例年通りというところでしょう。

9月28日(月)
今日、バイト先で、帰り際、数ヵ月ぶりに再会した知り合いと夏コミ(小説本サークルの売り子をしていたとのこと)や同人誌の話で盛り上がりました。それが災いして、資料(『築島』関係)一式を置き忘れてしまいました。―というのを、今夜気付きました(T.T)
デカデカと名前が書いてあるから大丈夫だろうし、データはみなパソに入っているから、それほど深刻ではありませんが、やはり調べて蓄積した情報は何にも代えがたい財産だなあと再認識しました。


9月27日(日)
9月16日の条に記した
異類の会ですが、ついにブログを開設しました。→http://irui.zoku-sei.com/
まだペラペラですけど、これから充実させていきます。
どうぞよろしくお願いしますm(-_-)m

和歌・連歌・俳諧に『勧学院物語』収録歌を加えました。巣から落ちたスズメの子をめぐる父スズメvsカラスvsヘビの論争があり、ついでスズメvsネコの論争がおこります。結果、スズメが勝利して子スズメを救い、その後、いろいろな鳥たちが祝いの歌を詠み、さらにスズメガイなどの貝類もまた歌を詠みます。「烏の九郎二郎(くろじろう)」とか「鷺の五位の少将(←五位鷺)」とか名前は擬人化されています。論議物の中ではストーリー展開が凝っており、歌も名前もまた絵画化された動物たちも面白く、後期お伽草子作品の中でも秀作だと思います。

サンクリ復活(>ワ<)bbb
去年のWinnyによる個人情報流出によって43、44の2回が流れ、今回45で復活したのでした。うれしいですねー(^O^)
今回は絶対欲しい大手サークルの新刊はなかったので、開場待ちせずに、昼前に入場しました。
とりあえず真っ先に夏コミで入手しそこねた名鉄線の擬人化マンガ本をゲット。また新刊ではiPhoneの擬人化の解説本があり、これはけっこうなクオリティの高さでした。
ほかの戦利品としては一番欲しかったしろさんの新刊2種があります。1冊は『ラプラスの悪魔』という深いテーマをしっとりと描いた絵本、もう1冊は『ヤケイノススメ』という夜景の撮影法と実例をイラストとともに解説したもの。どちらも秀逸。さすがです。あとはゆきうさぎさんとか空中幼彩さんとかを数冊を入手。コミケとは違う雰囲気を満喫できました。

9月25日(金)
和歌・連歌・俳諧に『きりぎりすの物語』収録歌を加えました。キリギリスが栗を食べようとして殻にはまってしまい抜け出せなくなります。そこで助け出そうとした鼠や虫の仲間たちが名残を惜しみ歌を詠み合うというもの。奇妙な物語です。

9月23日(水)

今日は国民の祝日だったと思いますが、しっかし労働に従事してきました。自分、非国民ですから(-_-メ)

それはそうと、宮武外骨『日本擬人名辞書』(大正10年刊)という本を図書館で借りました。すこぶる愉快な本で、帰路、一気に読破しました。中身は人名のようで人名ではない名詞を集めて解説したものです。「お釜」「助兵衛」「土左衛門」「元の木阿弥」など、現代でも用いられるものも多少ありますが、ほとんど死語。
中には「鴉勘左衛門」(カラス)とか「五郎助」(フクロウ)とか「正覚坊」(ウミガメ)とかの動物を擬人化したものもあり、本サイト的に看過できない重要資料といえます。
付録の「犯罪人隠語集」は解説がないので、語源がさっぱりわからないものもあります。注釈が欲しいところです。が、中にはなるほどというものもあります。
  お七  放火犯、石油
  後藤  大酒呑
  定九郎  傘

このへん、芝居から来ているみたいですね。後藤は後藤又兵衛のことだと思いますが、これも歌舞伎ですかね?
しかし、
  
師直  沢庵漬
というのは、洒落ですね。オコウコのコウがつまり高師直のコウにかかるわけです。師直が通用するのもやはり芝居(忠臣蔵)が前提にあるからでしょう。
しかし、犯罪者が隠語として使うところの沢庵漬って何なんでしょうね。ほかに瓜とか餅とか、茄子とか、隠語にする意味がわからないものがけっこうあります。やはり注釈が必要でしょう。

9月21日(月)
紺紙金泥表紙を描きました。江戸前期によく作られていたものです。元禄頃の『月々のあそび』という奈良絵本の表紙を参考にしました。
金色は泥引(でいびき)と金砂子散しが主。竹の絵は金泥。若干、切箔と揉箔(もみはく)が使われています。題簽は金の泥引を施した短冊様の鳥の子紙です。布目地までは表現できませんでした。



9月20日(日)
年内に出さなくてはいけない本があって、その初校をようやく済ませました。
宅配で出版社に送付してからミニノートを持ってレストランに行き、今度はお伽草子『筆結物語』の翻刻原稿作り。ほぼ完成しているのですが、難解な書風で、まだまだ要修正部分があり、読みかえすたびに書き換えています。今日もまた二箇所、大きな修正部分が見つかり、より完成度が高まりました。
これから注釈を付けるのが大仕事ですが、来年には出ることになると思います。乞うご期待です (^^)v
ところでこの作品は狸が蕗の薹を買いに京に上り、そこで不老長寿の比丘尼から武家の作法とか教養とかをいろいろ教えてもらう問答形式の作品です。その中に二首だけですが、狸の詠んだ歌が入っていますので和歌・連歌・俳諧に加えておきました。


それはそうと、臼井儀人氏の事故死は驚きました。先日、山中で失踪したというので心配しておりましたが、結果的には最悪というほかありません。『クレしん』は全巻持っていて、繰り返し読み返すくらい好きでした。毎年劇場版も観に行ってました。本当に永遠の五歳児になってしまいました。

9月19日(土)
昨日は古典籍の集まりがありました。袋綴装の起源について、連歌師堯孝門弟周興の書写活動について、『捷解新語』の諸本について、『運歩色葉集』の原型について。どれもレベルの高い話でほとんどついていけませんでした。
とはいえ、非常に勉強になり、その後、たらくふ酒を飲んで泥酔気味に帰宅。
すると職場から連絡が入っていて、「今日はどうしたんすか(-_-メ)」と。
いやー、一気に酔いがさめましたね。仕事日だったのでした。なんか年に一度はしくじっているので、そろそろお払い箱かも(T.T)
まあ、くじけず頑張ろう!
ちなみに酔いはさめたと思いましたが、しっかり二日酔いになりました。


9月16日(水)
以前からやりたいと思っていたことの一つに、文学とか絵画とかフォークロアとかサブカルとか(おもに古典文学や民間伝承ですけど)に登場する人間以外のキャラクターについて、通時的・共時的に取り上げる会を作ることがありました。で、友人に話したところ、快諾を得ましたので、昨日、ささやかながら立ち上げました。二人きりで! しかも昼間から新宿ミュンヘンでビール飲みながらw
まったく、いい大人が何やってるんでしょうかね(やれやれ)。
まあともかく、これからどうなっていくのか分かりませんが、人が増えていけばありがたいなあと思います。
人間以外の動物や妖怪を扱う会なので、名前は
〈異類の会〉です。
もっともわたしのような人間は社会的に異類っぽい位置にあるし、もう一人もヘビダコの研究とかやっているし(でも南方熊楠研究で助成金もらっている立派な人)、ある意味自分自身の研究ですか?って感じですw
それはそうと、やることなのですが、異類について自分で調べていること、考えていることを話したり、情報交換したり、といったところでしょうか。
月一で開き、次回は10月にわたしが担当します。
内容は「擬人化文化史の見通し」もしくは「現代同人誌における擬人化の方法と展望」。どちらにするかは進捗状況をみて決定します。
たぶんそれまでに公式ブログ(なんかカッコいいですね。二人しかいませんけどw)を作ります。そのときはよろしくです。

このサイトも今年の4月からはじめて、はや5ヶ月となりました。
当初の予定では「近況」はあくまで更新記録を示す程度にしようと考えていたのですが、自分でガン無視して徒然なるままに書いてきてしまいました。いいかげん、分量が増えたのですが、こんなものでも削除するのはなんだかためらわれたので、4〜6月分を別のページに移動させることにしました(末尾参照)。


9月14日(月)
一昨日から静嘉堂美術館で「源氏物語の世界」展が始まりました。それで昨日早速観に行きました。
鎌倉・南北朝期の古写本が随分出されていて驚嘆の連続でした。『源氏物語』本文も当然のように鎌倉期の伝為相筆とか伝為氏筆とか出ており、さすが静嘉堂と思いましたが、それとは別に江戸時代のいわゆる嫁入り本が3点も出ていたことが収穫でした。いずれも特製の豪華な箪笥に入っていて保存状態も良好。表紙や題簽のデザインのみならず蒔絵や漆塗の箪笥の凝った意匠も見どころです。
題簽といえば、烏丸光広や妙法院宮堯胤法親王らの寄合書の『源氏』があったのですが、原題簽とおぼしき短冊様の小紙が別冊にまとめられていました。ガラス越しには5枚ほどしか見えませんでしたが、金銀の泥や箔を用いず、4〜5色の顔料だけを使って実に鮮やかで華やかな下絵が描かれていました。金銀を使わずこれほど華美な題簽というのはそうそうあるものではないと思うので、一見の価値ありです。
絵入本は『源氏物語』のほか、『伊勢物語』『狭衣物語』『住吉物語』も出ていました。
『伊勢物語』は承応3年(1654)刊行の版本なのですが、色変わり料紙をつかい、表紙は紺紙金泥、題簽は摺物ではなく肉筆ですが、原装らしいです。つまり上製本と思われるものです。
白描源氏小絵もありました(目視で天地15センチ弱か)。江戸初期とおぼしき作品です。室町期の小絵はよく知られていますが、江戸に下ると、それほど残っていないので、これも後期作品として要チェックでしょう。
『狭衣物語』は絵巻で、江戸初期とみました。画中詞として「しゝう」「三のきみ」など人名の記載が随所にみられます。絵の料紙、本文の料紙別々にされていますが、中には絵と本文とが区別されていない部分もあります。絵柄はお伽草子風。本文の書風も奈良絵本や絵巻(豪華本でないもの)に見られるものです。
小さい展示ながら非常に充実した内容でした。

9月12日(土)
9月4日の条に記した『大和言葉』ですが、いまだに行方知らず。仕方ないので新たに入手しました。同版ではなく、『新版増補 大和詞大全』という延宝9年(1681)に京都の永原屋(中村孫兵衛)が出版したものの後摺本です。参考までに画像を一枚挙げておきます。

右側、
  かりはら とは 山伏の事を云也
とあって、「夕暮に葛城山のたかねよりかりはらくたるほら音す也」という証歌を挙げています。出典は調べていませんが、勅撰集に載っていない歌です。ちょっと変わった歌ですね。「かりはら」も一般向けの古語辞典には載っていない語です。
左側、
  かはほり とは すへひろの扇の事也
とあります。こちらは歌ではなく中世の『源氏物語』の注釈書である『河海抄』を引いています。いわく、
  蝙蝠(カハホリ)を見て扇を作リ始タリ 今の末ひろかり也
つまり扇の由来を説明した文です。末広扇はコウモリを見て作った扇だというのです。通常、「かはほり」を説明するには第一義にコウモリ、そこから派生して第二義に扇を取り上げると思いますが、コウモリではなく扇だけに言及しているあたりが、『大和言葉』の特徴といえるでしょうか。つまり歌語として使える語義に特化しているわけです。もっとも例外はつきもので、和泉式部はコウモリの意味でカハホリの歌を詠んでいます。
  うらさびて鳥だにみえぬ島なれば このかはほりぞうれしかりける
でもまあ、特殊な趣向の歌になってしまいますね。

9月7日(月)
それほど古いものではないのですが、室町期の擬人化作品にも見られる典型的な頭部異類型の絵像を
擬人化世界にうpしました。
『十二類絵巻』に描かれていてもおかしくない馬の擬人化だと思います。掛幅画なのですが、素性がわかりません。百人一首絵か三十六歌仙絵に基づいているのではないかと思ったのですが、ピッタリ合う歌人はいませんでした。神像ではないと思うのですが、だとしたら戯画でしょうか。


昨日・一昨日と愛知方面に訪書の旅をしてきました。
一昨日は早朝出立。西尾市の岩瀬文庫に行ってきました。駅からタクシーに乗り、運転手さんと名鉄線の赤い車体(普通車両)の魅力について語り合いました^^;
岩瀬文庫では『醍醐随筆』の書誌を調べました。『国書総目録』に4冊本とあるから、よい伝本だろうとは思っておりましたが、その中でも優品でした。やはり実地に見ないとダメだなと思い知りました。ほかに『慶承日記』(慶長〜承応)『柳原資廉日記』をざっと見ました。帰路はタクシーが拾えなかったので炎天下駅まで歩きました(猛暑でした>_<)。途中、緑の郵便ポストを発見!

ついで中京大学で催されている古典籍の展示を披見。ありがたいことに、見たい部分を開いてみせてくれました (^o^) 。
『姫百合』下巻の横型奈良絵本もチェック!間似合紙で挿絵はベタ塗りの稚拙な作風でした。毎行上部に小さな針穴も確認。
で、昨日は朝から刈谷市の中央図書館に行き、『醍醐随筆』の書誌を調べ、ついで『正保日記抜書』『籾井家日記』を読みました。前者は面白い記事満載です。平維盛が仙人となって生きながらえ、将軍家に召されたところ、出奔したことや、林道春が御前でさまざまな故事を語る様子などが記録されています。
このあと急いで中京大学にいってちょっと研究発表を聴いて、すぐに蓬左文庫に向かいました。そこで『諸家随筆』収録の『醍醐物語』をしらべ、紙焼本のいくつかに目を通して徳川美術館で始まったばかりの「物語の森」展を見物しようと思ったら、もう入館時間を過ぎていました。ただしミュージアムショップには入れてもらえたので図録はゲット。
ともかく走り回るか図書館にこもるかの二日間でした。

奈良漬さんのブログは読みづらいわーとか言われるんですが、そもそもブログじゃないんです、これ。HP形式で「近況」をご報告しているだけなんですね。だから「○○更新しました」と書けばいいコーナーなのです。
でも折角ご訪問いただいたのにメイン・コンテンツが更新できずにいることの申し訳なさに、やたらと「近況」とか「いほぬし」の近頃読んだ本(ラノベ)ばかり更新することになっております。結果的にブログっぽくみえてしまうんですね。もっとも、ブログも始めたいとは思っているのですが、その場合はまったく別人格でリアルいとうがバレない設定でやっていきますけど。


9月4日(金)
昨夜、原稿を書き上げて送付。これで一つ肩の荷が下りましたのですが、一つ問題が!
実は原稿に引用しようと思った和本が1冊紛失していることが判明。『大和言葉』という歌語の集成のようなもので、けっこう流布しているから珍しいものではないのですが、手許で使える本文がそれしかなかったから、部屋中、随分探し回りました。しかし見つからない〜。これはもう本格的に部屋の整理整頓をしなくてはならないと思いました。とりあえず地震のたびに倒壊するマンガ柱・ラノベ柱・ハードカバー柱・書類柱・CD柱の数々の処理から…。そうこうしているうちにひょっこり出てくると信じてます(;^_^A

『大和言葉』という本はおもしろいもので、美文の中に出てくる艶なる語句を「〜とは〜の心也」といった形式で説明している辞書みたいなものです。『大和言葉大全』とか『大和歌詞(うたことば)』とか、同様の本もいろいろ出版されています。お伽草子『浄瑠璃十二段草子』では浄瑠璃姫に言い寄る御曹司義経の台詞と姫の返事、『横笛草紙』では恋文の文章と横笛御前による解説などに〈大和言葉〉が使われています。
   浅間のたけのたとへとは、君をおもふとさぶらふか。
   熊野のみやまの風情とは、申すにかなへとさぶらふか。

といったものです。口説き文句や恋文の中に「浅間のたけのたとへ」とか「熊野のみやまの風情」とかあって、それに解説を加えるかたちです。この種の手引書は恋文や美文調の文章を書くときに役立ったと思います。まだその活用実態は明らかにされていないので、今後調べていく必要があるものでしょう。

文章を書いて手許から離れた翌日は、大抵、ストレス解消もかねてアキバでアニメのDVDボックスとかゲームとか買いこみ、一台のパソでDVD観ながら、もう一台で徹ゲーするという、なんともニートでヒッキーなことをするのが恒例行事ですw
今日もそうしたいのは山々なのですが、なかなか諸般の事情が許さず鬱々としています。どっちが体に悪いのだか。
でも少し余裕ができたのでいろいろやってみたいことができそうで、今更ながら夏休み気分ですo(^v^)o

明日・明後日と名古屋に行ってきます(9月3日の条参照)。ついでに刈谷と西尾とかにも行けたら行きます。
夜、旅先で読む新刊マンガやラノベを入手しにメロンに行ったのですが、『ヘタリア』が女性向け同人誌コーナーの一角に置いてありました。すごく納得いく配置なんですけど、なんだかな〜。

9月3日(木)

原稿、ようやく終わりそうです。指定文字数を確認したら、1400字ほど足りなかったので、少し書き足して今夜には完成の見込みです。はあ良かった。
さて、週末の土日、名古屋の中京大学でお伽草子関連の研究発表・講演があります。『平家物語』以後、独自に展開していった小督(こごう)という女性の物語・説話について、それから『小敦盛』、また『曾我物語』や『義経記』などお伽草子と密接な中世軍記についてもあります。また『鳥の歌合』で雀縞の実方の命名由来にもなった歌人藤原実方の説話についてとかいろいろ面白そうです。中京大学には古典籍が数多くあり、この催しにあわせて展示してくれるとのことです。草木の擬人化『ひめゆり』の奈良絵本も展示されるそうで、是非見たいところです。


9月1日(火)
日曜日の選挙、すごかったですね。当日、地元の投票所(近所の小学校)は相変わらず寂れていたし、前日も選挙カーが一台も来ないので、つくづく辺境の地なんだなあと思ったくらいで、歴史が動くような雰囲気は全然しませんでした。しかし、夜の開票速報には釘付けになりました。最初は「なんで開票率0%なのに当選確実なんですかー!」とか毎度おなじみのツッコミを入れていたのですが、どんどん自民と民主との差が開いていくなかで政権交代の時が到来したという実感が湧いてきました。これはすごいと夢中になり、おかげで原稿が締切に間に合いませんでした…。みんな政治が悪いんだーw
ということで今日も書いてますorz


8月29日(土)
和歌・連歌・俳諧に『ゑんがく』収録歌を加えました。出家して諸国を経廻る猿が歌を詠んでいます。少しですけど。

8月28日(金)
月末締切の原稿があるので、「今日から修羅場に入る」と、そう決心したのですが、午前中、およそ200ページ分のゲラが届いていきなり挫折(しかもいろいろ言葉づかいの面でダメ出しされてますorz)。さらに後刻、200ページ余りのゲラを送付するとか。さてさてどうしたことやら。とりあえずHPのこの草庵のぬしを更新していました(現実逃避?)。ホントはメイン・コンテンツもいいかげん更新したいのですけれど、メインなだけに、手間暇がかかります。8月になれば時間ができるとおもったら、全然ダメでした。9月にこそ頑張って更新します!
これから所用で出かけなくてはいけないから、今夜から修羅場ですかね…。
明日の奈良絵本・絵巻国際会議は絶対無理と相成りました。ちなみに29日、30日は渋谷の国学院大学で西行学会があります。会員じゃなくてもいけます。今年できた学会で、今回が第一回ということです。こっちは行けるかな?

8月26日(水)

奈良絵本関連の催し物を御案内します。
奈良絵本・絵巻国際会議が8月29日(土)、30日(日)の二日、甲南大学岡本キャンパス(神戸市灘区岡本・神戸線岡本駅下車)で行われます。29日は講演2種、30日は研究発表3種、講演2種。
研究発表、講演もさることながら、この催しでは個人所蔵の奈良絵本・絵巻が展示されます。滅多に見ることのできないものが展示されます。ぜひとも行きたいんですけどねー。月末締切の原稿が全然できてないので、無理っぽいです_| ̄|○
こないだ日帰りで大阪に行ってしまったし、コミケで大散財したし、なんだかんだでやっぱり行けないと思います…。

ところで先日複数の高校の先生と話す機会があったのですが、古文の授業で扱う物語作品にどんなのがあるのか訊いたところ、『源氏物語』『伊勢物語』『竹取物語』『大和物語』『堤中納言物語』『宇治拾遺物語』『今昔物語集』『平家物語』だそうです。基本的に平安文学を規範とする価値観は変わってないんだなあと思いました。『伊勢』『源氏』は中世以来の学問対象で権威があるから仕方ないのかも知れませんが、この分ではお伽草子が入り込む余地はないでしょうね。
ストーリーの面白さからいえば、『宇治拾遺』とならぶ作品がいくらもあるのですから、不人気な古典文学を見直してもらうためにも、面白い作品を教材にしてもらいたいものです。


8月21日(金)
昨日は臨時のバイトが入ったのですが、その報酬は今日の交通費にすっかり消えましたorz
今日は大阪の大学図書館で『醍醐随筆』を見せてもらうことなっていたのでした。それで新幹線に乗っていったわけです。昨夜、紙端(かみはな)さんの鉄道擬人化のマンガを読んでいたので、「東海道、プライド高すぎだけど最高ー」とかブツブツいいながらテンション高めの快適な一人旅を楽しみました。

今日調べた一本は無刊記本で、目下確認している五種類のうち、最下位に位置付けられるものでした。あまりよい収穫ではありませんが、原本を手にしてデータを実際にとったという意味では無駄ではなかったと思います。

ちなみに大阪名物、エスカレータの左歩行を体験しました。京都駅だと右歩行が多いように思いますが、大阪駅でも天王寺駅でも左でした。
珍しい飲み物を探したのですが、立ち寄ったところには大阪製造の紙パック入り牛乳くらいでした。そのかわり、大阪市内のファミマ(阪和線沿い)に駄菓子コーナーがあり、「超・怖い話ガム」(袋とじシート1枚入り)というのがあって2つ購入しました。怖いので、とりあえず人に1つプレゼントして開けてもらい、それから自分の分をあけますw


8月16日(日)
夏祭り三日目!
昨日より早く、8時半前に並んだので、10時半には入場できました。
今回は大手サークルは一切除外し、ひたすらオリジナルの擬人化作品の収集を決め込みました。でも途中で資金が底をつき、野望は潰えましたorz
とはいえ、いろいろ考えることが出てきてそれはそれで収穫でした。
さて、真っ先に向かったのは紙端国体劇場さんのところでした。おかげで新刊(都営線擬人化)ゲットできました(>w<)b
入手した擬人化作品をざっと整理しておきましょう。
鉄道(マンガ)3種、鉄道(イラスト&解説)5種、JR東日本(マンガ)2種、新幹線(マンガ)、E5系新幹線(イラスト&解説)、富士はやぶさ(マンガ)、都営線(マンガ)、京急(設定集)、山手線駅名(マンガ・BL)、大阪環状線駅名(マンガ&小説・BL)2種、戦艦(マンガ)、兵器(マンガ)、戦車(イラスト&解説)2種、戦車(マン
ガ)、自動車(マンガ&小説・BL)、航空機(小説)、フェリー(小説)、H2A(マンガ&解説)、人工衛星(マンガ)、OS(マンガ・ややBL)、パソコン(マンガ)、パチスロ(マンガ)、太陽系(マンガ・ショタ)、うまか棒(マンガ・BL)、じゃがりこ(マンガ&小説・BL)、回転寿司(マンガ)、デザート(マンガ)、コーヒーショップ(小説・BL)、デパート(小説・BL)5種、祝日(マンガ)4種、SUPERBELL''Z(マンガ)、動物(絵本)、カエル(絵本)、ネコ(マンガ)3種、ネコ(絵本)3種、ヒヨコ(絵本)、インコ(マンガ)2種、ペンギン(マンガ)、ウサギ(マンガ)
ずいぶん集めたものですが、ネコミミ本とかに及びませんでしたので、不十分です。擬人化の範疇にいれられるもの/いれられないものの境界線上にあるから、実際手に取って確認しなくてはいけないのですが、その時間がとれませんでした。だから後回しにして結局時間切れとなってしまった次第です。
今回のコミケでつくづく思ったことは、擬人化が多様化して拡大していること、とくにヘタリアや紙端さんの二次に象徴されるように、女性サークルがその主要な担い手であるということです。今回のデータや実物を参考にして、考えを進めていきたいと思います。

ちなみに今朝地元で立派なカブトムシを見つけました^^;



8月15日(土)
夏祭り二日目!
今日は9時に並びました。昨日と違い、今朝は炎天との戦い。10時半に入場できるかと思ったら、結局11時。2時間、夏の直射日光を浴びながら入場まで辛抱していました。なぜこれほどまでみな耐えているのでしょう。これほど人を惹きつける行事は現代ではコミケを上回るものはないのではないかと思います。
今日は同人音楽CDが多く出る日でした。絵よりも音楽のほうに好きなアーティストの多いわたしは、真っ先に源屋、アルストロメリア・レコーズ合同ブース(レッドアリスさんも含む)に向かいました。三澤秋さんをはじめ委託作品も数々あって大収穫でした^^;
さて、昨日に続き、擬人化作品をいくつかゲットしました。都道府県の擬人化など、気になっていた作品がいくつか完売済みで入手できなかったのが残念ですが、次の作品が収穫物です。
山の手線駅名(小説&イラスト・BL)2種、同(設定集・BL)、常磐線(マンガ・BL)3種、JR東日本茨城方面3線(マンガ・BL)、日用雑貨6点(マンガ&小説、BL)、コンピュータ言語(マンガ)
ああ、どんどんBL本が増えていく…。
帰り、地元のメロンに寄ったら、案の定、入手できなかった大沖さんやえれっとさんの夏コミ新刊本が早速並んでいました。もちろんゲットしました。
ちなみに村田蓮爾さんの表紙絵の『ヘッドフォン少女画報』があったので即買い。中も充実しています。素晴らしい1冊です。

国際展示場駅構内に貼ってあるかんざきひろさんによるミク画です。テキストがちょっと違っているのがあります。手書きでしょうか?新宿駅とかほかの駅にも貼り出されているのでしょうか。かなり期間限定的なものだと思われるので、うpしておきます。
(追記)翌日、まじまじと見てみたら、左上の文字も印刷でした。未完成のジャケ絵に注目させておいて、店頭で完成した作品を手にとらせようという戦術なのでしょう。短期間とはいえ、コミケ開催中、この駅を使うほとんどの人がボカロに興味があるはずだから効果は大きかったはず。なかなかうまい企画だと思います。まあそんなことをしなくても買いますけどw

8月14日(金)

夏祭り初日!
今日は長蛇の列を並ばなくてはならないような大手サークルに行くつもりはなかったので、遅めに会場に到着。10時開場のところ、9時半に最後尾につきました。11時頃入場できるかと思いましたが、まるまる2時間かかり、11時半過ぎでした(×_×)
さて、戦利品はいろいろありますが、本サイトの趣旨に沿って擬人化作品だけ示しますと、駅名(小説&マンガ・BL)、PASMO(マンガ)、球団マスコット(マンガ)、お絵かきソフト(マンガ&小説・ややBL)、MS(イラスト&解説)3種、動物(マンガ&イラスト)、馬(イラスト&解説)、競馬場(イラスト&解説)2種、調教コース(イラスト&解説)、うまか棒(小説の設定集)、運送会社(マンガ)、JR7社(マンガ・ややBL)です。二次創作はチェックはしましたが、入手しませんでした。きりがありませんので(7月24日の条参照w)。紙端さんの二次もいくらか出てました。でも本格的には3日目ですよね。
それにしてもいろいろあるものです。いずれ整理して私見を述べたいと思います。
ちなみに昼過ぎ、とあるBL系サークルの列に並びました。わたしの前に約20人、後ろにも次々に列ができてきました。前をみても後ろをみても女の子ばかり。「知り合いに見られたくないわー」という本音がついw
売り子さんに「もしかして男は僕が最初ですか?」と訊いたら、「朝から何人か来ました」とのこと。どういうつもりで並んでたんでしょうね。「新刊本3冊」と言ったら「18○ですけど、いいですか?」と。あ、やっぱり訊くんですね。ヘンなやつと思われたんでしょう。ハハハ…。

8月13日(木)
和歌・連歌・俳諧に『魚太平記(うおたいへいき)』収録歌を加えました。江戸初期に名古屋藩の医師小見山道休が著したものです。挿絵に描かれる擬人化キャラが着装異類型で、頭に正体の魚をかぶった姿をしています。

この草庵のぬしに紹介した『図解雑学 日本の妖怪』(ナツメ社)の増刷が決まったそうです。

夏といえば高校野球と子どもの頃は思っていましたが、今はラジオからの中継を惰性で聴いている感じです。高校野球期間外では「夏休みこども科学電話相談」が面白くてよく聴いています。質問の中身や訊き方も面白いし、先生方の応対も面白いですね。専門用語を一般人よりもなお平易な表現に改めなくてはいけない子ども相手に一生懸命説明している様や、意外な質問に右往左往している様は愉快です。去年は「河童はいるんですか?」という質問に動物担当の先生が回答に窮して他の先生方も巻き込んで意見してもらっていました。一応、未確認生物ということで科学電話相談の対象になるのでしょうが、科学は科学でも人文科学の専門家がいれば、迷信の一言で切り捨てるようなことはせず、歴史や民間伝承の面から広がりある回答ができただろうになどと思ったものです。
高校野球のラジオ中継を聴いていて気付いたのですが、ウグイス嬢は合成音声みたいですね。選手名の読み上げが一定していて敬称「クン」がみな同じ型です。「シミズ・クン」「タカダ・クン」などの「クン」は、自然な発音だと「上中中・下」「中中中・中」ですね。前者の「クン」は直前の「ズ」よりも低い位置からベントダウンしますが、後者のは「ダ」と同じ位置で平板のまま。それがアナウンスを聴いていると、みな「シミズ・クン」の「クン」と同じ位置に「クン」があって、しかも語尾も下がる型になっています。つまり「シミズ・クン」の「クン」と「タカダ・クン」の「クン」のアクセントが同じなわけで、これはちょっと不自然ではないかと思いました。とはいえ、音声合成システムの技術はものすごく成長しているなあと感心しました。


8月12日(水)
昨日、都内の大学図書館で古典籍を見せてもらいました。1つは『堀江物語』というお伽草子の明治期の写本。もう1つは『浦島太郎』の奈良絵本(ただし絵抜き本)。
『堀江物語』のほうは近写本ではありますが、素性はいいものです。おおざっぱにいいますと、もともと江戸初期の絵師岩佐又兵衛による絵巻(MOA美術館)を幕末に遠州の人が転写し、それをさらに明治37年(1904)に写したという経緯があるものです。美濃紙を使って丁寧な字で写されています。奥書類(元和4年・弘化2年・明治38年)の正確な記述を確認したかったので見せていただきました。
『浦島太郎』のほうは半紙判列帖装(れつじょうそう)の奈良絵本1帖です。残念ながら挿絵は全部剥がされて残っていません。非常に美しい手で書かれており、料紙も金泥(きんでい)の下絵を施した鳥の子紙を使っています。挿絵はおそらく金泥の細線を多用した精緻な絵柄だったと想像します。
さて、奈良絵本に限らず、表紙裏には反故紙がシンとして使われていることがありますが、本書の場合、平成5年に修補されています。そのとき、反故紙が外され、現在、付属資料として別に封筒に入れて保存されています。3枚あり、うち2枚は木村高敦編『武徳編年集成』巻之六十四。これは元文5年(1740)の序文をもつものです。表紙とこの反故紙が原装のものだとすると、本書の制作がそれ以降のことということになり、大変問題です。奈良絵本の下限はふつう享保頃(1716〜1736)といわれてますから…。
もう1つは本文料紙と同じ鳥の子紙を使ったもので左上の端に「浦嶋」と書いてあります。ただし裁断されて偏がなくなり、「甫鳥」も右半分が残っている状態です。この料紙は何に使われていたのでしょうか。同様の事例としては都内の大学図書館にある『朝比奈』(半・列3帖)があり、中冊・下冊に「あさいな中(下)」という文字の右半分が残ったものが前表紙と見返の間の綴じ込んであります(上冊は完全に裁断されて残っていません)。
そもそも列帖装は数枚の紙を重ねて内側に二つ折りして糸で閉じます。両面書きをするためです。今の洋装本も何枚か一括して内側に折り、同様な束を製本して一冊にしてますね。奈良絵本の場合は1〜3つを括ります。で、一番外側の半葉を表紙と見返との間に挟んで製本することがあります。同じ方法はけっこう見られると思いますが、たとえば茨城の大学図書館にある『浦風』という奈良絵本(半・列3帖)も同じやり方で製本されています。そう考えると、『浦島太郎』の表紙裏に使われていた「甫鳥」の鳥の子紙も本文料紙の片割れだったと推測されます。

8月9日(日)
前々から行きたいと思っていた上野動物園に久々に行ってきました。涼しい日だったので動物たちもけっこう元気でした。
とりあえずクマタカとミヤコドリは和歌・連歌・俳諧のそれぞれの項目にうpしておきました。
今回初めてこども動物園に行ったのですが、そこに見島牛(みしまうし)、口之島牛(くちのしまうし)がいました。ずっと見たいと思っていた在来種の牛です(^O^)

     【白ぶちが口之島牛、黒牛が見島牛】
それはそうと、見島牛の名前(オス)は初春(はつはる)でした。誕生日が2007年12月31日だからこの名前はいいなあと思います。しかし、それよりも、「牛でハツハルって、溌春かー!」と叫んでしまいました。『フルーツバスケット』が完結したのが2006年。この作品は十二支の動物に取り憑かれた草摩家をめぐる物語ですが、その中で牛に憑かれた少年の名が溌春でした。やっぱりこのキャラと掛けているんでしょうね。どなたの命名かは知りませんがGJです(>ワ<)b

ちなみにプレーリードッグが犯罪的な可愛さだったので、写真を撮りまくりました^^;



8月6日(木)
昨日、都内の大学図書館で兵庫の築島寺の略縁起を見せていただきました。
わたしも弘化3年(1846)刊行の『摂州兵庫築嶋寺略縁起』というものを持っているので気になっておりました。タイトルは同じで、寛政4年(1792)刊行のものだからそちらのほうが古いものでした。内容はまったく同じで版式も同じ。
この縁起は平清盛が福原遷都にあたって、兵庫の津を築き、それに先だって海の龍王を鎮めるべく30人の人柱を供えることになったのですが、それを松王という子どもが自分一人が犠牲になるかわりに免除してもらうことにしてもらいました。その松王は実は如意輪観音の化身で、それを本尊として建てられた寺が築島寺だというもの。
五条大納言国綱も登場しますが、「国縄」としているところまで同じでした。


8月5日(水)
7月の仕事の残りがようやく済んで、徐々に夏休みっぽい気分になってきました^^;
古典籍の調査ノート(大学ノート使用)はただいま39冊目。1冊最後まで使ったら、エクセルで作成している目録に追加していっているのですが、ここしばらく調査を怠っていた上、1年以上前に使いきった第38冊を目録に加えることもしてきませんでした。昨年8月29日の京都府立総合資料館が最後だから、まったくもって弛んでおりました。猛省。で、さきほど整理。
さて、渋谷のとある大学図書館に『賀茂の本地』の写本があることを知ったので、早速見せてもらったことがあります。この本は戦前から「承応頃」(1652-1654)の刊行といわれるものです。寛文初年(1661)の書籍目録に「三冊 かもの本地」とあることのほか、書型や挿絵の画風からも妥当な説です。
写本には元禄頃の絵巻と江戸後期の写本がありますが、どちらも版本の写しです。だから新出写本もどうせ版本の写しだろうと期待しておりませんでした。
で、実見したところ、案の定版本写し。御丁寧に、書写のとき用いた下敷も付いていました。
しかしながら、本書の出現は多少とも意義あるものでした。というのも、書写奥書に次のようにあるからです。
 万治三年五月晦日に書之
つまり万治3年5月30日に書いたというわけです。万治3年とは1660年です。だから刊行の下限が寛文初年(1661年)の書籍目録以前ということから1660年5月30日以前と、1年絞り込めたわけです。たった一年というささやかなものではありますが、少しでも認識が更新されるというのはうれしいものです。
(追記)
この本はもともと上賀茂神社の社家に伝わったものでした。この作品は賀茂社の縁起がテーマなので当然かとも思いますが、実は本題の縁起部分が『大鏡』とか『公事根源』とか『源平盛衰記』とかに挿入されているエピソードに差し替えられていて、面白いように書き換えられています。だから、神社内部の人が作ったというより、外部の作家が作り変えたものとみたほうがいいようです。たぶん社家は直接関係はないけれども、自分の神社のことが書かれた本だから、一応写しておいたということかもしれませんね。

7月31日(金)
明治28年刊行の「新版獣づくし」には以下の26種の動物が描かれています。
 象・猫・獅子・猿・狼・虎・山あらし・兎・馬・鹿・狸・狆・牛・鼬・狐・鼠・豹・カンガルー・犬・熊・羊・木鼠(栗鼠)・駱駝・兎馬(驢馬)・猪・豚
そのうち、いくつかは和歌・連歌・俳諧のそれぞれの場所に挙げておきました。
名目だけ見ても、カンガルーは異色ですね。江戸時代に見世物か何かで実見した人はいるのでしょうか。話題になるのは明治以降でしょうか。
駱駝は一応、象とともに江戸時代には見たことのある人もいたようです。落語にも「らくだ」ってありますよね。
兎馬は驢馬のことですが、絵師が実見して描いたとは思えない兎と馬の合いの子みたいはものになってます。象も中世以来の伝統的なイメージで描かれているから、いろいろな絵を参照して、その影響が大きいのかも知れません。
「かんがるう」

「兎馬(うさぎむま)」
昨日、知り合いとコミケの話をしたついでに名刺をもらったのですが、そこに東方のデザインをほどこした痛車の写真がありました。身近に痛車のオーナーがいたとは驚きです。わたしなどは、らき☆すたの痛車はもっていますが、全長6・5センチのミニカーですからw
昨日、仕事が一段落して、一応夏休みにはいりました。で、ようやくコミケのCD−Rをインストールしたところです。早速開いて見ると、みついまなさんの絵が目に入りました。この人、スピアニvol.5のジャケ絵を描いている人ですね。初日のA−4(a,b)ですから、長蛇でしょう。ダメ元で午後立ち寄ってみます。

一昨日、地元の街の本屋で一迅社文庫アイリスの『眠れる城の黒王子』という本を買いました。この書店では、しばらく前まで一迅社文庫は数冊置いてあるだけでした。しかし先日のぞいたら、なんと本棚一段まるまる一迅社!これは快挙。営業に優秀な人材がいるのかも、ですね。普通の本屋だと、スニーカーとか電撃あたりがメインで、その次にSDとかGA、ファミ通、MFあたりがあり、一迅は無し、せいぜい数冊というのがよくみられるスペース配分だと思います。それなのに、一段全部とは(一迅社文庫と女性向けの同アイリスが半々)。
一迅社はコミックスでは『かんなぎ』がヒットして知名度がアップしましたが、ラノベのほうはまだメディアミックスして大ヒットというのはありませんね。なにせ創刊は去年なのですから、これから秀作をどんどん出してもらいましょう。ちなみに杉井光さんの『さくらファミリア!』は面白いです。


7月27日(月)
関敬吾『藁しべの王子』(昭和23年刊)は「ともだち文庫」という子ども向けのシリーズの一冊です。ふと、巻末に掲げられているこのシリーズの書目を見てみたら、「ニーベルンゲンの宝  相良守峯著」という一冊が記載されていました。
相良氏といえば、『ニーベルンゲンの歌』を岩波文庫に翻訳した人です。この本はわたしの高校時代の愛読書だったから、とても懐かしい名前です。
実はこの人の自筆の葉書をもっているのですが、もちろん、わたし宛ではありません。昭和21年10月21日付で、中に次のような文言が見えます。
 ニーベルンゲンの宝はどこに行ったのでせう。まさかライン河に沈められたわけでもなからうと思ってゐるけれど。一つ早く掘り出して下さい。
岩波文庫版は昭和30年で、河出書房の世界文学全集版は昭和28年だから、時期が合わずに不思議でした。しかし、それらではなく、子ども向けの『ニーベルンゲンの宝』ならば、時期的にも話題的にもハガキの内容と合うと思います。文章も砕けた感じで大人相手というより、子ども相手っていう感じですよね。

ところで、昨日、メロンに行ったらコミケ76のCD-R版カタログが出ていました。即ゲットです(>w<)b
この日はワンフェス(フィギュアやプラモなどの展示即売会)があったので、コミケのカタログを見ながら電車に乗ったところ、国際展示場駅、つまりビッグサイトのある駅に下車してしまいました。実はワンフェスは幕張メッセが会場なんですね。なんというか、つくづく抜けているなあと反省しました(>_<)
で、会場に着いたのが3時過ぎだったので、随分まったりムードになっていました。3分の1くらいは撤収している感じでした。しかし残り物には福を信じて終了時間の5時まで見て回りました。
その結果、いくつか面白い掘り出し物がありました。折角だから萌えキャラのフィギュアでも手に入れようと思ったのですが、欲しいのはみな完売でした。
珍しいところでは「みなみけ」の冬馬のガレージキットがありました。完成度の高さもあり、これは欲しかったorz あと、マコちゃんもよかったけど、これもダメ。
収集品(雀・スズキ・ヤマメ・カエルのルアー他)は異類関係のページに近々うpします。全然色気ありませんがw、どれも秀逸です。
(追記)雀とスズキは和歌・連歌・俳諧のそれぞれの場所に挙げておきました。小さいですけど、文字だけよりマシかと思いまして。
ヤマメとカエルのルアーはここに挙げておきます。
(フィギュア工房・やませみ作)
(LOCO LURE作)

7月24日(金)

昨日、
擬人化世界にちょっとした解説を加えました。あくまで、あくまで暫定的なものですけど。分類も来週には擬人化オンリーに改変します。

そういえば、水曜日、メロンに行ったらコミケのカタログが平積みというか、山積みされてました。店員さんに訊いたら、CD版はまだとのことでした。
今日、知人とそのことを話していたら、CD版よりも、あの大きくて重たいのを持っているほうがコミケに来たんだと実感できるそうです。いろいろな人がいるものです。わたしは持参はしませんが、保存用に買っておこうかと思います。あれはカタログの部分だけでなく、アフターレポート他いろいろ読み応えがありますからね。
ちなみに「今年の夏コミは擬人化ネタの新刊本を全部ゲットしたい」と言ったら、無謀と一蹴されてしまいました。「ヘタリア本だけでどれだけあると思ってるのか」ということです。いやそうなんですけど、オリジナルだけでいいんです。でも無謀ですかね。やっぱり…。カタログ見てから検討します。


7月22日(水)
松本清張『小説帝銀事件』(昭和34年)に引用されている手紙の中に「御息女様」という語が出てきます。これは「息女」の尊敬語で、息女自体に敬意はないと思っていたら、『広辞苑』に「多く、身分ある人のむすめを敬っていう語。「隣家の御―」←→息男」とありました。なんですとー!と驚きました。ためしにweb上の辞書をいろいろ見てみると、大抵、これをうけて(ほとんどコピペ)、同様の説明がされておりました。
わたし自身はまったくニュートラルな表現として使ってきました。「山科言継の息女」とか「甘露寺親長息女」とか、歴史上の人物を説明するとき、それも話し言葉としてではなく、文章の上に限ったことですが。
それで遡って昔の版をみると、第3版(昭和58年)以前は単に「むすめ。←→息男」とあります。
『帝銀事件』の手紙を書いた人は「息女」では失礼にあたると判断したから「御息女様」と、接頭・接尾語を付けたのではないかと思うのですが…。
通常、敬語は待遇価値が下がっていくものだと思いますが、もしかしたら、「息女」はこの数十年の間に接頭語や接尾語を付けなくても敬意を表すくらいに価値が上がったのでしょうか?
生まれてこのかた日本語を使ってきましたが、どうも実感が湧きません。
わたしの理解では「息女・息男」という漢語の尊敬語として「令嬢・令息」があり、それでは敬意が示しにくくなってきて、現在、「御令嬢・御令息」が一般に用いられるようになっていると思っています。また、「令」系の人称名詞には硬いイメージがあるので、「御息女・御息男」も併せて使われているというのが現状かと思っていますが、どうなんでしょう。
「身分ある人のむすめを敬っていう語」という説明を鵜呑みにして、手紙などで他人の娘さんに「息女」の2文字をそのまま使うのは怖いです。使うなら、やはり「御息女」か「御息女様」だろうと思います。
手許の本をいくつか漁ってみたら、昭和10年刊行の『薩藩女性史』に「仙台藩主伊達陸奥守重村の御息女生姫様(輪光院夫人)」という用例があり、昭和45年刊行の中村直勝『東山殿義政伝』に「三十六歳にもなった稲虫姫(いなむしひめ)という息女もある」という用例がみえます。後者は敬語表現が使われていない文脈での例です。また『広辞苑』第4版以降に出た本では平成11年刊行の岡田正人『織田信長総合事典』に「織田信長の息女には、実子十人の他に養女が四人いたことが確認できる」とあります。やはり敬意はありません。
どうやら「多く、身分ある人のむすめを敬っていう語」という説明がなかなかのクセモノのようです。たぶん、「息女」自体には敬意はないが、身分の高い人のむすめ、つまり公家や大名などに使い、下々のむすめには使わないということを言っているのでしょう。だから「わたしの部下の息女」とか「奉公人の息女」とか、そういう使い方はしないということでしょうか。それならわたしの語感にも合います。
『広辞苑』の用例に「隣家の―」ではなく、「隣家の御―」を挙げているのはそういうことでしょうか。
(追記)「隣の御―」ではなく「隣家の御―」としていることは、改まった表現であることを示そうとしているのでしょうか。「隣」→「隣家」、「むすめ」→「息女」はいうなれば「晴れ」→「晴天」、「今日」→「本日」、「あさって」→「明後日」にするような、改まり語の一種なのかもしれません。
菊地康人氏はこれらの表現について、厳密には敬語には含まれないが、聞き手や場面を顧慮して用いる場合もあって、敬語に準じるものとして捉えられるといいます(『敬語』講談社学術文庫)。その意味からすると、「息女」は敬語に準じた語句として用いられているので、「多く、身分ある人のむすめを敬っていう語」という説明もわかる気がします。でも「敬っていう」なら、やはり今日的にも「御息女」でしょう。


7月20日(月)
今日は旧稿の整理をしていました。夜、ようやく終わったので、サンガリアの「こどもののみもの」(ビールっぽいもの)をひとりで飲みました。缶に「こどもだってカンパ〜イ」と書いてありますが、かえってむなしくなりました。

7月19日(日)
『大寄噺の尻馬(おおよせ はなしのしりうま』第4編に「青物づくし」という小咄が収録されています。その扉絵が擬人化されているので擬人化世界に画像を加えておきました。「4 頭部異類型」の項です。絵師は大坂の友鳴松旭。あまり可愛げのある擬人化ではないですね。女が蕪で男が蜜柑みたいです。逆の方が絵になったでしょうかw 手許にある私家版『大寄噺の尻馬 小咄篇』には省略されている咄なので、初めて見ました。
擬人化のページも奈良絵本のページ同様、来月あたり、大改造したいとおもっています。

ペプシが炭酸紫蘇ジュースを出しましたね。地方のジュースメーカーが作りそうな新製品をペプシが出したことがまず意外でした。どこのコンビニでも置いてあります。美味。


7月15日(水)
和歌・連歌・俳諧にお伽草子『鴉鷺合戦物語(あろかっせんものがたり)』収録歌を加えました。文禄3年(1594)の梵舜の写本によります。
この作品に出てくる鳥の種類は、数えたところ、ざっと100種以上います。そんなに識別できる鳥博士が当時いたんでしょうか。実際は多く文献に基づく知識なんでしょうね。でも祇園林(京都・八坂神社周辺)の鴉とか中賀茂(今の植物園の辺り)の鷺などは実地の観察が設定に反映しているのかも知れません。今度京都に行ったら写真に撮ってきます。昔、賀茂川べりで野宿したとき、月の浮かぶ川に鷺が佇んでいて、その様子がとても美しかったことが思いだされます。


わたしも少し書かせてもらった『図解雑学 日本の妖怪』(ナツメ社)が出ました(^-^)ノ 店頭でお見かけになったら、お手にとっていただければありがたいです。

奈良在住の知人から最近書いたものを送ってもらったのですが、添え状の文末に「(やれやれ)」と記してありました。バスの中でこれを見て、思わず「キョンですかー!」とツッコミを入れてしまいましたw


7月12日(日)
今日は上野動物園にいるという口之島牛(日本の在来種)を見に行こうと思っていたのですが、遅れに遅れている作業があったので、終日パソの前に座っていました。
200点ほどの奈良絵本の書誌データを以前エクセルに打ち込んでおいたのですが、必要あってワードで縦書きに仕立て直すことになったのです。機械が苦手な性格が災いし、結局、一から書き直すハメになりました。 午前中、奇声とか発しながら頑張り、午後は忍耐強く無心に打ち込み、夜に至ってようやく完成\(^O^)/ イヤ死ぬかと思いましたw
奈良絵本の書誌調査を始めたころは手探り状態で、一般の古典籍と同じようなポイントをチェックするのがメインでした。その後、奈良絵本ならではの重要な部分が見えてきました。たとえば霞の輪郭線とか金箔の処理とか、そういうところについては早い段階で調べた作品についてはデータが抜けており、いずれ機会をみつけて再調査しなくてはと思っています。


7月10日(金)
和歌・連歌・俳諧にお伽草子『藤袋の草子』収録歌を加えました。昔話「猿聟入」や「猿神退治」と似た内容の物語です。「猿聟入」だと三人姉妹ですが、この物語では山で拾ってきた女の子。それから「猿聟入」だと娘の機転で危機を脱しますが、この物語では「猿神退治」みたいに猟師に助けてもらいます。このへんがお伽草子と昔話の主な違いでしょう。「猿聟入」だと猿の辞世の歌が各地に伝わっているのですが、これはまた別の機会に掲げます。

POPさんの「POP WONDERLAND」(ぽぷら社)は見事な童話絵本シリーズなんですけど、なぜか普通の街の本屋さんでは見かけません。まめにチェックしてるんですけど、どうも見当たらないんです。で、アニメイトとか虎とかを覗くとちゃんと置いてあります。結局、そういうところで買うことになるのですが、それって、独身の男をターゲットにしているってことでしょうかw
いやいや『シンデレラ』とか『しらゆきひめ』とか、まっとうな童話絵本は普通買わないでしょう。あ、でもわたしは昨日『赤ずきん』を買ったから、まんまと商業戦略にハマっているわけか…。しかし、せっかくいい作品なのに、絵描きさんのネーム・バリューで売るのは残念なことです。

7月8日(水)
和歌・連歌・俳諧にお伽草子『朝顔の露』収録歌を加えました。草木の擬人化作品で、桜木の大王の第三皇子と朝顔の上という姫君との恋愛物語です。第一皇子が糸桜の親王、第二皇子が紅葉の宮、そして第三の宮が露の宮。糸桜、紅葉はわかりますが、露の擬人化ってどうなんでしょう。「朝顔の露」は歌語で相性がいいわけですけど。とりあえず、挿絵を見てみたいです。

6月26日の条にウルトラサイダーをちょっと取り上げましたが、そこでわたしは「ウルトラマンセブン」と書いてしまいました。これを御覧になった方から、正しくは「ウルトラセブン」であること、本作はもともと別の世界観のもと構想されたが、結果としてシリーズの一環に位置付けられたことなど、御教示いただきました。ありがとうございました。
思えば子どものころから、わたしはこれをウルトラマンセブンと呼んでいた気がします。たぶん、ウルトラマンタロウという呼称に引っ張られて、こっちも「マン」をつけても違和感を覚えなかったんでしょう。いやはや、お恥ずかしい限りで…m(-_-)m
あと、別の方からの御教示では、ウルトラサイダーはセブンだけでなく、ほかにもあり、6種類くらいあるとのことでした。全部置いてある自販機もあるそうです。
ちなみにウルトラマンタロウのネタとして、「ウルトラマン・タロウ」か「ウルトラ・マンタロウ」かという話題を、誰しも(?)子どもの頃は議論したのではないかと思いますw
ラノベの『アキカン!』6ではこの「ウルトラ・マンタロウ」と「うら・しま太郎」と「ジョン・マンジロウ」とが結び付けられて妄想炸裂しています。飼っている亀の名前をつけるだけの話でここまで広げられるとは恐るべき作家さんです。

7月5日(日)
『獣の歌合』で紙好きの羊の助が詠んだ歌「たはれゆく情けともみよ のみかはすももやそくさの乳房ならねど」について判者の鹿が次のようなコメントをしています。
  羊といひしものは、つつじの花をさへ、親の乳房と心得て踊る物と聞き侍る。
「ひつじ」だから「つつじ」で、何か洒落てるのだろうかと思ったんですが、なんか全然違うみたいです。
『本草綱目』をみると、「羊躑躅」という名の植物が載っています(巻17草部毒草類)。日本の古代の辞書である『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』にはこれに「イワツツジ、モチツツジ」をあててます。『本草綱目』には異名として「羊不食草」とか「驚羊花」とか「鬧羊花(ドウヨウカ)」とかも記されています。羊が食べない草とか羊を驚かす花とか羊をさわがす花とかいう意味。「羊躑躅」の語源は「羊が躑躅(テキチョク)して死す」ということのようです。「躑躅」とは「たたずむ」(『文選』)とか「立ち煩ひ悩む姿」(『アイノウ鈔』)とかいう意味です。
そういうわけでともかく羊と縁のある植物であることは中国伝来のことのようです。
しかし羊が躑躅の花を親の乳房と心得て踊るという説はなんなのでしょうか。室町期の百科事典である『アイノウ鈔』には次のような説が紹介されています。
或ル説ニ云ク、羊ノ性ハ至孝ナレバ、此ノ花ノ赤キ莟(ツボミ)ヲ見テ、母ノ乳ト思ヒテ、躑躅シテ膝ヲ折リ、之ヲ飲ム。
故ニシカ云フ共。此ノ義、信用シ難シ。

これによると、羊は躑躅の赤いつぼみを乳房と思って佇んで膝を折って飲むから「躑躅」というのだとのこと。もっとも『アイノウ鈔』の編者はこれを信用していないので、ある説として主説(上記『本草綱目』と同説)のついでに載せているだけです。とはいえ、この説が『獣の歌合』の判詞に近いようですね。ただ「親の乳房と心得て」というところはいいとして、「踊る」というところまで言及していません。ということは似た説が当時あったのかも知れません。巷間に伝わった俗説なのでしょうか。


7月4日(土)
昨日の早朝4時10分頃、ウチの近所でアブラゼミの初鳴きを聞きました。蝉的には例年通りみたいです。

7月2日(木)
6月末日締切の作業を昨日1つ終え、もう1つがまだ残っています。これが大変。

そろそろ奈良絵本関連のページを増補修正していきたいと思っています。夏休みにはまとまった時間がとれるので、その時に本格的に手を入れていきます。

昨日、東京都日野市でアブラゼミが鳴いていました。去年は6月30日にウチの近所(さいたま市内)でアブラゼミ。一昨年は7月2日の夜7時10分頃、近所でヒグラシが鳴いているのを確認しました。今年も例年通りというところでしょう。